MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『女の歴史』 14:00


引き続き、シネ・ヌーヴォにて。
高峰秀子生誕百年記念特集』での上映です。

1963年東宝作品。
監督:成瀬巳喜男
原案:モーパッサン女の一生
出演:高峰秀子清水信子)、宝田明(清水幸一=信子の夫)、賀原夏子(清水君子=幸一の母)、清水元清水正次郎=幸一の父)、堀米広幸(清水功平=信子の息子)、山崎努(清水功平/青年時代)、仲代達矢(秋本隆=幸一の友人)、宮本豊子(秋本早苗=隆の娘)、星由里子(富永みどり=功平の妻)、藤原釜足(増田兼吉=信子の父)、菅井きん(増田つね=信子の母)、鈴木治夫(増田礼一=信子の兄)、中北千枝子(増田里子=礼一の妻)、淡路恵子(三沢玉枝=闇屋)、草笛光子(木下静代/メリー=幸一の愛人)、三田照子(信子の叔母)、三浦敏男(吉川=功平の同僚)、加東大介(飛田=食堂の主人)、他。
夫を戦争で亡くした信子は一人息子を苦労して女手ひとつで育てあげた。そんな昭和の激動の時代を生きた信子の半生を回想形式で描いた作品です。
義父、夫、実家の両親、と次々に縁者を失くし、ついには息子まで失ってしまうという不幸を絵に描いたような生涯ですが、当時はこういう境遇の方は珍しくなかったんでしょうね。
信子は自宅を空襲で失った後、元の番頭の世話で疎開できただけ、幸せだったのかもしれません。作中でも触れられていたように、東京に残っていたら餓死する人もいたそうなので。