九条のシネ・ヌーヴォにて。
『高峰秀子生誕百年記念特集』での上映です。
1950年新東宝作品。
監督・脚本：小津安二郎
原作：大佛次郎
出演：田中絹代（三村節子＝姉）、高峰秀子（宗方満里子＝妹）、上原謙（田代宏＝神戸の家具屋）、高杉早苗（真下頼子＝宏の友人／未亡人）、笠智衆（宗方忠親＝姉妹の父）、山村聡（三村亮助＝節子の夫）、堀雄二（前島五郎七＝バーの店員）、河村黎吉（三銀の客）、斎藤達雄（教授・内田譲）、藤原釜足（飲み屋三銀の亭主）、坪内美子（藤代美惠子）、千石規子（キヨちゃん＝三銀の女中）、他。
死期を悟った父、古風な姉と勝ち気な妹、姉を疑う病弱な夫と昔の恋など多彩な人間関係をドラマチックに描いた、小津監督としては珍しい作品です。
【余談】節子の夫・亮助は「病弱」という設定ですが、後年の山村聡だと恰幅のいい外見からはそう見えないですが、本作の頃だとスラッとしていますね。(^_^;)
【余談２】居酒屋のキヨちゃん役の千石規子さん、知らないと分からないですね。まだまだお若い頃です。(^_^)
【余談３】本作は田中絹代と高峰秀子のダブル主演で、どちらかと言うと姉役の田中絹代の比重の方が大きい感じなので、高峰秀子特集としてはちょっと違うかな？という感じです。これは『衝動殺人 息子よ』でも同じだと思います。やはり、高峰秀子さんが単独主演の作品を上映してほしいものです。
