MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『張込み』

この春開局したBS放送「BS松竹東急」で放送されたのを録画して見ました。

1958年松竹作品。
監督:野村芳太郎
原作:松本清張
出演:大木実(柚木刑事)、宮口精二(下岡刑事)、高峰秀子(横川さだ子)、田村高広(石井キュウイチ)、他。
この他にも、菅井きん藤原釜足浦辺粂子北林谷栄芦田伸介多々良純など錚々たる顔ぶれが並んでいました。

夜の横浜駅、発車した急行列車に飛び乗る刑事たち。今では不可能ですが、当時の列車の扉は手動で、閉めずに発車していたので、飛び乗りも可能でした。(^_^;)
彼らは質屋強盗事件の犯人の一人が立ち回る可能性がある昔の恋人の家を張込むために九州・佐賀に向かったのだ。
うまい具合に対象者の向かいにあった旅館の2階の部屋を借りて、そこから監視する二人の刑事。
しかし、1週間が経過しても何の動きもないので、引き上げかけたその時、対象者の女が突然外出した。柚木刑事は単身尾行する。あの時代ですから携帯電話はもちろん、公衆電話さえなかなか無い時代。さて?

結局、「犯人」は逮捕されるわけですが、そこまでの緊張感はなかなか良かったですね。もっとも、犯人が逮捕された後、同行していた女が事情聴取もされずに解放されたのは謎でしたが。(^_^;)

主演の大木実さんはσ(^_^)の世代だとドラマの頑固おやじ役かもしくは悪役といったイメージが強いんですが、本作では堂々たる主演でした。