MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『ミート・ザ・フューチャー 培養肉で変わる未来の食卓』 17:05


引き続き、アップリンク京都 シネマ4にて。

2020年カナダ映画
原題:Meat the Future
リズ・マーシャル監督作品。

元心臓専門医のウマ・バレティ博士が創業したアメリカのベンチャー企業メンフィス・ミート(現アップサイド・フーズ)が家畜に頼らずに、細胞を培養することで肉を生産しようという試みを追ったドキュメンタリーです。
この映画は2020年にカナダで製作されたものですが、2022年11月にはアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受け、「培養肉」の商品化を進めているそうです。
2018年には経費を考えると1ポンドあたり1700ドルもしていたそうですが、本作の最後には50ドルにまで下げられる見通しだと言ってましたね。これだと100gで1300円余りなので、まだまだ高価ですが、市場価格に近づいてきたようですね。
研究開始当初は培養液に牛の血清を使用していたそうですが、量産を考えた場合にそれではたち行かないので、動物由来成分を使わない培養液の開発が重要でしょうね。
終盤のインタビューで「トウモロコシなどか?」と問われて、否定はしなかったようなので、家畜ほどではないですが、飼料用穀物類が必要なのは変わらないようです。
培養にしても穀物を食べるのと比べると肉の生産は効率が悪いのは確かなので、食料危機になれば培養肉ではなくて、穀物を食べれば、危機はかなり緩和されると思う。(^_^;)