京都シネマ シネマ3にて。
2022年ポーランド・イタリア合作映画。
監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:サンドラ・ジマルスカ(カサンドラ=サーカスの芸人)、ロレンツォ・ズルゾロ(ヴィトー)、マテウシュ・コシチュキェビチ(マテオ)、イザベル・ユペール(伯爵夫人)、他。
サーカスで暮らしていたロバのEOはサーカス団の解散で行き場を失い、人の手から人の手へ、あるいは逃げ出して、放浪の旅に。
そこで出会った様々な人々をロバの目で描いた作品です。
冒頭でいきなり動物愛護団体のデモが出てきますが、サーカス団はそれとは直接関係なく、破産によって動物たちは接収され、運ばれていきます。
その後も数奇な運命を辿るのですが、最後は衝撃のラストを迎えます。
ところで、ラストで牛に混じって追い立てられるイーオーですが、誰もロバが混じっていてもおかしいと思わないのかな?イーオーを追い立てている牛追いもいましたよね。(謎)
うーん、冒頭のサーカスの調教は虐待だ!というデモの主張は分からなくもないですが、そもそも食用に育てられて、最後には屠畜される家畜というのは残虐な飼い方には当たらないのかな?(殺されるために育てられる)
鶏でも卵を取るために狭いケージに押し込められて、餌を食べて卵を産むだけの一生で、何年か経って産みが悪くなったら処分されるというような飼い方は虐待じゃないの?と彼らに問いたい。サーカスや動物園、水族館なんて数からしたらごく一部です。彼らの論拠から考えたら、食用の家畜という存在の方がよほど残虐だと思います。
また、ペットに芸を仕込んでいる人もいますが、あれはいいのか?とか、言い出したらキリがないと思いますけどね。