MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

染弥・菊丸襲名への道 vol.1 18:00

天満天神繁昌亭にて。
染丸門下の染弥さんが一門の名跡・菊丸を襲名することが決まり、それに向けて色々な試みを見せてくれるようです(^_^)。
今日の演目は次の通りです。

  • 「狸の鯉」林家愛染(17分)
  • 「時うどん」林家染弥(31分)
  • 「蛸芝居」桂小枝(21分)
  • 「おごろもち盗人」林家染弥(21分)
  • 中入り
  • 「不動坊」林家染弥(38分)

先代菊丸作だという「不動坊」をオリジナルに忠実にやりたい(最近の演者の大半は米朝師が手を入れた型?)とのことだったので、違いは?と思って聴いていましたが、「さげ」以外は変わらないのではないかと思いました。本当の細部は演者によっても違うので、明らかな違いは他に気がつきませんでした。今日の「さげ」は「遊芸稼ぎ人じゃないか」と問われた幽霊に扮した男(講釈師)が「いえ、幽霊稼ぎ人でございます」という地口おちですが、戦後は『遊芸稼ぎ人』という言葉が死語になったので、現在では様々な形に変えて演じられるのが普通です。元の型でやるなら最初の方で説明を入れる必要がありますが、それでもさげを聞いて、「ポカン」とする方も多いのではないかと思います。
ゲストの小枝さん(失礼ながら師匠という呼び方が似合わないと思う)はあまりマクラを振らずに噺に入りましたが、何と「蛸芝居」でしたよ。さすがのキャリアで堂々たる高座でした。
愛染くんの「狸の鯉」は「狸賽」ほどには高座にかからないと思いますが、時々聞きますね。最初ではどれになるのか分かりません(^_^;)。他にも狸の恩返し的な噺があるそうですが、聞いたことが無いなぁ(^_^;)。