MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

JR西日本、大阪環状線など都市部で値上げ検討…一部区間では値下げし運賃体系を統一(Yomiuri Online)

  https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20240422-OYO1T50037/

JR西日本が、京阪神エリアで運賃体系の見直しを検討していることが22日、分かった。現在は同じ距離でも区間によって差がある運賃を多くの路線で統一する。大阪環状線東海道線(京都―神戸間)といった都市部を走る路線では値上げに、同線の京都以東や福知山線などの一部区間では値下げとなる。変動幅は最大数十円程度の見通し。2025年春からの適用を目指す。

えーと、まず疑問なのが、JRの運賃体系は基本的に旧国鉄のものを踏襲しており、

に大別されますが、この幹線、地方交通線の運賃は本州のJR3社(東日本、東海、西日本)では統一されています。記事のように「都市部で値上げ」となると、統一が崩れそうですが、大丈夫なのかな? その辺は他の2社とも調整とかは要らないのかな?
その他にも運賃区分はあって、

東京、大阪のみ「電車特定区間」というものが設定されています。この区間内では幹線よりも少し安い運賃になっています。(東京と大阪では運賃が異なる)

また、東京と大阪では、それぞれ山手線内、大阪環状線内という都心の特別区間があり、ここはさらに安くなっています。(こちらも東京と大阪では運賃が異なる)
要は東京、大阪では4段階の運賃制度があることになります。この経緯を無視して、安易に統一するのはどうなのかな?という気はしますけどね。
さらに、もっと複雑なのが特定区間運賃で、これは並行する競合私鉄との運賃差を減らすために、定められた区間について、正規の手順で算出した運賃よりも安くしているものです。
たとえば、高槻~大阪間は電車特定区間なので410円ですが、これでは並行する私鉄(阪急)と120円も差がついて、勝負にならないので、現在は特定運賃としてJR西日本も290円にしています。
さて、この記事でいう「運賃を多くの路線で統一」というのはどういったものになるのでしょうね?