MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

スタートアップの光と影 ~空飛ぶバイクはなぜ破綻したのか(NHK)

  https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/kishanote/kishanote88/

2年前、北海道でのプロ野球開幕セレモニー。
日本ハムの新庄監督を乗せてフワフワと浮くその姿は、空飛ぶバイクの名にふさわしく、かつてSF映画で見たような、未来の乗り物そのものだった。
製作したのは、大手の企業ではなく、設立まもない小さなスタートアップ。
大きな期待が寄せられた会社には有名企業などから50億円の投資が集まったが、ことし1月に経営破綻が明るみになった。
スタートアップの成功の象徴とも呼ばれながら、なぜ短期間で失敗に追い込まれたのか。

記事によると昨年の春頃には資金繰りに苦しんでいたようで、巨額の開発費(月2億円以上)が必要な上に、アメリカでの資金調達がうまくいかなかったのが理由だとか。
取引先に対する負債総額は21億円。未払い賃金が総額1億円以上というのだから大変ですね。
引用部分にあるように50億円もの資金が集まったのにこの結果というのは厳しいですね。
また、そもそも、「空飛ぶバイク」は一般販売が予定されていながら、性能が不十分だったそうです。これではどうしようもないですね。中東での投資家を前にしたデモンストレーションでも30秒ほどホバリングしただけだったとかで、中東での投資勧誘は失敗に終わったんだとか。
結局その後は開発よりも会社を存続させるだけの自転車操業に陥ったようで、それでは開発が進むわけもないですね。(-_-)
それにしても、2年目の日本ハム開幕でのデモは何だったんですかね。あれで国内的には信用が付いて資金が集まったんでしょうけれど、肝心のものが不安定では話にならないですね。
それにしても残念な話です。
【余談】技術的な問題はさておいて、もし実用的な性能を持つ機体が完成したとして、日本の法令上はどういう扱いになるんですかね? そのあたりはクリアになっていたんでしょうか? 物はできたけど、法律上の制約で飛べない、とかだったらどうしようもないですね。電動キックボードみたいになし崩し的に法律を改正させて認めさせるんでしょうか? しかし、空飛ぶバイクだと事故の際の被害がくらべものにならないので、安易な導入は厳しいとは思うんですけどね。
やはり、現行法制下では「空飛ぶバイク」は道路交通法航空法の双方の規制に従う形にならざるを得ないようです。そうすると、一番問題なのが、航空機は離着陸する場所を事前に航空局に届ける必要がある、という点だそうです。たとえば、燃費を考えて、最初は道路を走っていて、途中で「さあ、道路が渋滞してきたから、ここから飛ぼう」というのは無理なようです。(^_^;)
現行法に従えば、まずは空港まで走って行って、そこの管制官の指示に従って離陸するということになるんでしょうか? または、自宅(付近?)をあらかじめ離陸場所として届けておくのかな?
ここで、疑問。ヘリコプターなどは基地を届けておくのはいいいとして、飛行先の任意の地点に着陸することってできないの? ドクターヘリや救難ヘリなどは例外なのか?
新聞社のヘリなどは取材先でも着陸できないのでしょうか? このあたりはσ(^_^)も知見がないのでよく分かりません。