MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『落下の解剖学』 9:30


TOHOシネマズ二条 スクリーン2にて。

2023年フランス映画。
原題:Anatomie d'une chute
監督:ジュスティーヌ・トリエ
出演:サンドラ・ヒュラー(ザンドラ)、スワン・アルロー(ヴィンセント=サンドラの友人/弁護士)、ミロ・マシャド・グラネール(ダニエル=息子)、アントワーヌ・レナルツ(検事)、他。
『視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故』という解説サイトの記述はダウトです。転落事件発生時に息子は不在(犬の散歩)であり、帰宅時に犬が異変に気付いて走り出したので、結果的に発見者となり、在宅していた母親を呼んだという第1発見者に過ぎなかったです。
それはそれとして、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻の秘密や嘘が暴かれていき、次々と真実が表れていく・・・というのですが、裁判では夫妻の過去の言動などが主な「証拠」(?)となり、直接的な物証が無いままに、発見者の息子(視覚障害)の証言に頼る始末。これでは普通に考えたら有罪になりようがないと思う、というか殺人という証拠が無いので、あの判決は当然だと思います。なので、本作は裁判劇ではなく、夫婦間の心理や視覚障害というハンデを負った息子との関係などが中心となります。
そういう意味で予想とは違った内容でしたね。しかし、これがカンヌでパルムドールを受賞し、アカデミー賞にもノミネートされ、有力候補だというのはちょっと理解しがたいです。
【余談】意味不明の邦題は何とかならないものか。(-_-)
昔みたいにラブストーリーなら何でも「愛の~」というのは困りますが、これは酷い。確かに直訳したらそうかもしれないけど、これでは何のことやら・・・。こういう時こそ超約の戸田奈津子先生に(*_*)☆\バキッ
【追記】解説サイトには8人ほど出演者の名前が出ていたけど、役名が書いてあるのが4人だけ。マルジュも誰が演じたのか不明。公式サイトはキャストに同じ4人しか名前が出てないし、使えませんねぇ。(-_-)
誰彼の感想、とか載せるぐらいなら、映画の基本的な情報をしっかりと載せてほしいです。