https://www.uhb.jp/news/single.html?id=34900
2023年3月、札幌市中央区のマンションで、交際相手の女性の両腕を殴り、ケガを負わせたとして、3月29日に25歳の男性が緊急逮捕された事件で、札幌地方裁判所は「警察官が女性の承諾を得ずにマンションの部屋の玄関ドアを開け、ベランダの窓ガラスを壊したのは違法だった」として、男性の勾留を取り消す決定を出していたことがわかりました。
この事件は「被害者」の女性ではなく、その「関係者」の情報提供で始まったようです。確かに当事者が通報できない場合には友人などが通報することもあると思いますが、当事者の女性は「大ごとにするつもりはない」「窓は絶対に割らないでと言った」とのことで、警察の「女性の依頼で窓を割って入った」というのとは正反対の申し立てをしているようです。
警察にも焦りがあったのかもしれませんが、居住者の同意もなく、令状もないのに強行突入したのはなんでだったんですかね?確かに、様子見で女性に危害が加えられたら警察が非難されそうだというのは分かりますが、記事によると任意同行拒否から突入まで4時間もあったそうで、それだけ時間があれば令状を取ることもできたでしょう。
結果的に逮捕後の尿検査で出た覚醒剤反応についても、違法な証拠として認められなくなってしまったそうです。
もちろん、薬物使用者としてマークされるでしょうが、せっかくの証拠を無駄にしてしまったのは残念ですね。