MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『バビロン』<R15+> 13:10


高槻アレックスシネマに戻り、スクリーン9にて。

2022年アメリカ映画。
原題:Babylon
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ブラッド・ピット(ジャック・コンラッド=スター俳優)、マーゴット・ロビー(ネリー・ラロイ=新人女優)、ディエゴ・カルバ(マニー・トレス)、ジーン・スマート(エリノア・セント・ジョン=ゴシップ記者)、トビー・マグワイア(ジェームズ・マッケイ=カジノを牛耳る裏社会の顔役)、他。
1920年代から30年代にかけて、ハリウッドを舞台に夢を追いかけた二人の男女のお話です。
誰かも書いていましたが、「エログロ版『ラ・ラ・ランド』」と言ってもいいですね。
時代背景として無声映画からトーキーへの移行時期で、声が悪い、訛りがある、などトーキーで支障になるような俳優が淘汰されていく時代でした。
そんな中、男は無声映画時代の大物ジャックの付き人のようなことからのし上がっていき、女の方はパーティーオーバードーズで倒れた女優の代役に指名され、最初は監督から「おっぱいさんじゃないの!」と言われていたのに、涙を流す演技を認められたことから、名を上げていきます。だが、そんな一見順調に見えた彼らにとんでもない障害が発生します・・・。
まあ、最初に書いたように『ラ・ラ・ランド』を思わせるところも多々あるので、エログロ以外には新味が無いですね。トーキーへの移行にまつわる話はこれまでたくさんありましたからね。
そういう意味で、既視感が抜けきらない作品だと感じました。
【追記】コンラッドの最後も予想通り過ぎて唖然。(^_^;)
【余談】劇中、撮影中の映画で「Singin' in the Rain」(雨に唄えば)が出てきて、ちょっとびっくり。てっきり1952年の同名映画のためにできた曲だと思っていたので・・・。
調べたら、1928年に作られた曲で、本作で引用しているのは『ハリウッド・レヴィユー』(1929年)だと思われます。
ちなみに映画『雨に唄えば』で使用された曲の大半は過去のMGMミュージカル映画で使用された曲の流用で、新曲は2曲だけだったそうです。知らなかったなぁ・・・。(^_^;)