『深夜の告白』

深夜の告白 [DVD]

ＮＨＫのＢＳプレミアムで放送されたのを録画して見ました。

1944年アメリカ映画。
原題：Double Indemnity
監督：ビリー・ワイルダー
原作：ジェームズ・M・ケイン『倍額保険（殺人保険）』
出演：フレッド・マクマレイ（ウォルター・ネフ）、バーバラ・スタンウィック（フィリス）、エドワード・Ｇ・ロビンソン（バートン・キーズ＝保険調査員）、トム・パワーズ（ディートリクスン氏）、ジーン・ヘザー（ローラ＝ディートリクスンの娘）、バイロン・バー（ニノ＝ローラの恋人）、ポーター・ホール（ジャクソン＝事件の証人）、他。
保険金殺人を扱ったサスペンスです。犯人は主人公で、冒頭から邦題の通りに事件の真相を告白する倒叙スタイルの作品。
結末は共犯者の仲間割れというお約束の展開になりました。しかし、考えてみれば、被害者のディートリクスン氏と主人公とでは年齢も背格好もずいぶん違うので、いくら松葉杖に注目を集めさせるにしても無茶な計画でした。そういう意味では警察があっさりと事故死と断じたのも謎でした。そもそも脚の骨を折って松葉杖姿なのに、わざわざ展望車のデッキに出るというのは不自然でしょう。
【余談】原題の Double Indemnity は倍額補償の意味で、クルマに比べて安全とされた鉄道で事故に遭った場合は倍額の保険金が支払われるという特約のことだそうです。