MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

楽天に公取委が立ち入り検査 送料巡る独禁法違反容疑で(朝日新聞デジタル)

  https://digital.asahi.com/articles/ASN2B4F31N29UTIL010.html

公正取引委員会は10日、大手通販サイト「楽天市場」で一定額以上を購入した利用者の送料を無料とするプランは、出店者側に一方的な負担を強いる可能性があるとして、サイト運営会社「楽天」に独占禁止法違反容疑で立ち入り検査をした。楽天はプランを3月18日から実施するとしているが、公取委は立ち入り検査で調査を早め、実施までに何らかの措置を講じる考えとみられる。

前にも書きましたが、アマゾンが送料無料(2000円以上の買い物)にしているのは基本的に自社で在庫をもって販売している商品で、テナント(マーケットプレイス)の場合には一部を除き、必ず送料がかかります。楽天の場合は自社販売は全体の1割にも満たないので、大半を占めるテナントはアマゾンのテナントと同様に送料がかかっています。
なので、楽天が送料無料にしたければ、(1)自社で在庫を持って配送するようにすれば送料を無料にするのは自社の判断で、自社の負担でするのは勝手です。(2)自社の配送システムにテナントが商品を預託する形にして、配送は楽天が行なう(アマゾンのテナントの一部はこの方式)、のいづれかにする必要があるでしょう。
現状のようにテナントによる在庫管理及び発送を行なう以上はテナントに送料を決める権利があるのは当然だと思いますよ。
なお、「送料が無料かどうかが買う買わないの判断基準になる」というのはアマゾンでも同じで、マーケットプレイス(テナント)の場合は送料がかかるので、古本や中古DVDなどが安いと思っても送料を加えると新品をアマゾンで買うのとあまり変わらなかったりするということも多いので、楽天だけの問題ではないと思いますけどね。