シネマート心斎橋 Screen-1 にて。
2013年「らくごえいが」製作委員会作品。
監督:遠藤幹大、松井一生、坂下雄一郎/出演:山田孝之、加藤貴子、田島ゆみか、桂三四郎、安田顕、戸次重幸、音尾琢真、本田翼、西方凌、村上健志、斉木しげる、田中要次、近藤春菜、箕輪はるか、三遊亭小遊三、笑福亭鶴光、立川志らく、林家三平、柳家わさび、他。
古典落語の「ねずみ」「死神」「猿後家」をモチーフにし、現代を舞台に製作されたオムニバス作品です。
オープニングとエンディングに噺家さんたちのインタビューがあり、エンディングでは実際にこの3本を見てもらった感想を述べてもらっていますが、多くの噺家さんが言ってたとおり「ねずみ」をベースにしたはずの「ビフォーアフター」は全然別物になっていました。左甚五郎という名人の業績(伝説)を伝えるという基本的な部分が抜け落ちちゃっているので、登場人物の名前をそれっぽいのにしたり、事前に「ねずみ」の現代版ですよ、と聞いていなければ、観た後でベースになった落語は?と訊かれても答えられそうにないです。そういう意味でこれの評価が一番低かったのももっともです。
僕としては「死神」を元にした2本目が一番よかったと思います。
最後の「猿後家」を元にした「猿後家はつらいよ」は「落語を元にした映画『猿後家』のメイキング」みたいなものなので、落語の映画化とはちょっと違うように思いました。そもそも後家役に西方凌じゃ全然「猿」っぽくないし・・・(^_^;)。