MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

京都・左京の駅になぜ大学名?「徒歩10分以上かかるのに」住民違和感も変更のワケ(京都新聞)

  https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1053660

「土地の名前や駅付近のランドマークならともかく、徒歩で10分以上かかる大学の名前を駅名に付けることが分かりません」
京都新聞の双方向型報道「読者に応える」に、こんな意見が届いた。京都・洛北や比叡山エリアを走る叡山電鉄叡電)が4月1日に改名した茶山・京都芸術大学駅(京都市左京区)のことだ。従来の名称は茶山駅だったが、最寄りの大学の名前を付け足した。

うーん、いまさら?
何年か前に京阪が鴨川沿いにあるいくつかの駅の名前を変えましたが、中には首を傾げるものもありました。
「丸太町」→「神宮丸太町
京都市営地下鉄烏丸線の「丸太町」駅と区別するという目的は分かりますが、駅名の「神宮」は平安神宮のことで、駅から10分どころか、15分はかかるほど離れています。確かに「最寄り」ではありますが、この時点でおかしいぞ!と思ったものです。でも、当時はそんな声もあまり出なかったように思います。
「五条」→「清水五条
この場合も「清水」が清水寺を指すとすれば、駅から20分もかかるほど離れているので、こちらも違和感大でした。
「四条」→「祇園四条
これは花街の祇園というある程度の範囲のエリアを表しているので、駅から数分程度なあるので、まあ、いいかなと思います。
【余談】悪質なのはJRの大社線が廃止された後、JRに出雲大社の名を冠する駅が無くなったことを憂いて、出雲市大社町の要望を受けて、「最寄り」の神西駅を「出雲大社口」に改称したことですね。
ただ、出雲大社口駅は出雲大社から約9キロも離れており、当初JRが運行することになっていた路線バスも大幅な赤字が見込まれるため、移動手段はタクシーしかなく、苦情が殺到し、国から改善の申し入れがなされる事態になったそうです。
で、結局、駅名を「出雲神西」に再度変更し、出雲大社へは出雲市駅を利用するように案内を徹底することで決着したそうです。
【余談の追記】鉄道の駅名で「~~口」というのを時々見かけますが、注意しないといけないのは、これは「~~」のすぐ近くですよ、という意味ではありません。「~~」に通じる道がここから出ています、程度の意味です。
例えば、JRの和歌山線に「高野口」という駅がありますが、ここから高野山までクルマでも小一時間はかかります。
JRと近鉄共同使用駅である「吉野口」駅も吉野山は遥かに先です。近鉄吉野駅まででも約15キロ、上千本までだと約20キロも離れています。
また、京都市営地下鉄烏丸線にある「鞍馬口」駅はちょっと違う意味があります。
京の七口と呼ばれた京都に出入りする街道の出入口の名前から取られた、鞍馬口通烏丸線が走る烏丸通の交点にあるので鞍馬口と付けられたそうです。ただ、これも誤解を招く駅名で、この駅で降りて途方に暮れる観光客がかなりいたとも言われています。