MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『護られなかった者たちへ』 18:30

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高槻アレックスシネマ スクリーン3にて。

2021年「護られなかった者たちへ」製作委員会作品。
監督:瀬々敬久
原作:中山七里
出演:佐藤健(利根泰久)、阿部寛(笘篠誠一郎=刑事)、清原果耶(円山幹子=幹ちゃん)、林遣都(蓮田智彦=刑事)、倍賞美津子(遠島けい)、吉岡秀隆(上崎岳大=衆議院議員)、永山瑛太(三雲忠勝=被害者)、緒形直人(城之内猛=被害者)、岩松了(楢崎肇=幹子の上司)、三浦誠己(刑事)、波岡一喜(鈴木将=被災者)、奥貫薫(笘篠紀子=誠一郎の妻)、井之脇海(菅野健=幹子の同僚)、宇野祥平(宮原=上崎の支援者)、西田尚美(宮園真琴=けいの娘)、千原せいじ(国枝=生活保護不正受給者)、原日出子(春子=幹ちゃんの養母)、鶴見辰吾(東雲=捜査責任者)、三宅裕司(櫛谷貞三=保護司)、諏訪太朗(利根が勤務する工場主)、他。
東日本大震災から9年後、宮城県内で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生。被害者はいずれも善人、人格者と言われていた男たちだった。宮城県警は、2つの事件からある共通項を見つけ出す。そんな中、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。

背景にあったのは東日本大震災の被災現場での苦しみで、それが10年近く経過しても癒えてないという現実があります。そんな中で、高級車に乗りながらも生活保護を受給しているような男(千原せいじ!)を見ると幹ちゃんでなくても腹が立ちますよね。「原理原則」などと言って支給を押さえようとする中で、こういう人間に支給しているのはなぜなんだ?どんな審査をしたの?と思います。
また、本作はミステリとしてもよくできていますし、タイトルの意味もなかなか深いものがあります。
さすがに瀬々監督らしい力作でした。(^_^)