MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

読了「九十九本の妖刀」大河内常平(戎光洋出版 ミステリ珍本全集 07 より)

九十九本の妖刀 (ミステリ珍本全集07)

九十九本の妖刀 (ミステリ珍本全集07)

以前買って、置いてあったのを引っ張り出してきて読みました。ただし、読んだのは映画『九十九本目の生娘』の原作である「九十九本の妖刀」だけで、一緒に収録されている中編や単行本未収録の短編などはまだ読んでいません。
さて、問題の(?)「九十九本の妖刀」ですが、映画よりはずいぶんまっとうでしたね。刀工による「儀式」についても詳しい解説がありましたし(内容は映画とは少し違いましたが・・・)、謎の老婆にしても、二人の女が拉致される前から各地でストリップの興行にでいりして、かぶりつきで女たちの品定めをしていたそうで、映画のように生娘を求めていたとか、生娘でないから失敗した、というような設定はなく、また刀の仕上げに生き血を使うのではなく、直接体に刀を突き刺して行う、というある意味でもっと残虐な描写になっていました。
また、生娘云々のくだりがないので、映画のように改めて署長の娘が拐われたりすることもありませんでした。
ちなみにこの本は3000円以上しますが、σ(^_^)はマーケットプレイスで安く買えました。しかし、書店用のフリップも挟まったままで、新品同様でした。