MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

バカリズム版『黒い十人の女』完結!

その他では先ごろ最終回を迎えた『黒い十人の女』ですが、こちらはすべて見終わりました。オリジナルの市川崑版は映画という尺の制限があるので、10人の女の素性や日常などが一部を除きばっさり省略されていましたが、バカリズム版では一人一人丁寧に説明されており、サブストーリーとして行きつけのカフェの店員と店長をめぐる不倫話まで展開する余裕がありました。
なおクライマックスでは映画版では拳銃の空砲で妻・睦(山本富士子)が風松吉(船越英二)を射殺した風を装って、愛人たちを追い払う設定で、それがバレた後には離婚した松吉を舞台女優・市子(岸恵子)が引き取って二人で暮らすという結末でした。(印刷会社経営の三輪子(宮城まり子)が自殺するハプニングあり)
バカリズム版では松吉(船越英一郎)を十人で毒殺したはずなのに、その松吉が生きていることを知った愛人たちが本妻・睦(若村麻由美)に詰め寄ったものの、「愛人のくせに本妻に文句があるのか!」と一括され、全員土下座させられる、という展開になり、離婚して呑気に遊び歩いていた松吉を九人の愛人たちがとっちめておしまいという結末でした。予告編で見せた「女たちに貌まれた風吉が崩れ落ちるシーン」は断末魔ではなく、しびれが切れただけだったようです。なんじゃそれ!
なお、市川版で自殺した三輪子はバカリズム版では美羽(みわ=佐藤仁美)という役名で松吉の部下・APでした。もちろん自殺などはせず、他の愛人を蹴落とそうと暗躍する策士という設定でした。ちなみに「旦那に先立たたれ、中学生の息子を抱えて困窮」という設定は市川版では事実でしたが、バカリズム版では美羽が同情を引くための嘘という具合に色々と引用しながらもひねりが加えてあってよかったです。
その他、久未(成海璃子)が彩乃(佐野ひなこ)にブレンバスターとか(もちろんスタントでしょうけど)、真衣(白羽ゆり)が旦那に浮気をばらした美羽に飛び蹴りを喰らわせたり、女同士の肉弾戦も見ごたえがありました。(^_^;)

黒い十人の女 [DVD]

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