http://www.yomiuri.co.jp/national/20150106-OYT1T50019.html
岩手県大槌町末広町の江岸寺こうがんじは５日、東日本大震災の津波で被災した墓地のかさ上げに同意しない檀家だんかに対し、墓地の明け渡しを求める訴訟を盛岡地裁遠野支部に起こした。（略）
町は２０１２年１１月、復興計画で寺周辺の市街地を約２メートルかさ上げすることを決定。寺も墓地を周辺と同じ高さに盛り土をすることにした。墓地内に高台への避難路が整備される予定であることや、盛り土をしなければ降雨時に寺の周囲から雨水が流れ込み、墓地が水没する危険もあるためだ。
寺によると、工事期間中に墓石や埋蔵品を撤去し、別の場所で保管する費用は寺が負担。かさ上げ後の墓の再建費用などは使用者が負担する予定だ。
かさ上げ後の墓の再建にどの程度の費用が必要なのか記事には記載がありませんが、撤去保管費用を寺側が負担するのであれば、檀家も再建費用程度は負担すべきだということなんでしょうね。
また、かさ上げしなければ降雨時には水没する危険があるのであれば、拒否している檀家の言うように「そのままにしておいて」では済まない問題だと思います。
また、いきなり裁判ではなく、文書で通知し、拒否した檀家に対しては簡裁で調停までしているに不成立だったので、提訴もやむを得ないでしょうね。
