MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

音楽業界、「黒船」を警戒 ストリーミング型配信サービス 世界最大手、日本参入足踏み(朝日新聞デジタル)

  http://digital.asahi.com/articles/DA3S11304542.html

世界的に普及が進むストリーミング型音楽配信サービス。日本にも世界最大手の企業が参入間近とうわさされるなど、大きな波が押し寄せている。ただ日本は音楽大国とはいえ、まだCD売り上げへの依存が強い。新サービスへの業界の警戒感は根強く、普及に向けた歩みは遅い。
「スポティファイはいつサービスを始めるのか」。日本の音楽関係者の間で、期待と不安が入り交じったそんな言葉が飛び交っている。スポティファイは、全世界で4千万人が利用する世界最大手のストリーミング企業だ。レコード会社などに使用料を支払って配信許諾を得た約2千万以上の楽曲を、ネット経由で聴き放題できるサービスを提供している。2008年にスウェーデンで始まり、現在は世界55カ国で展開する。
2年ほど前に東京都内に日本法人を設け、国内のレコード会社と水面下で交渉してきた。だが複数の業界関係者によると、今年7月にサービス開始予定だったのが、一部レコード会社が楽曲の提供を拒否。日本人がよく聴く邦楽ミュージシャンのラインナップを充実させられず、延期を余儀なくされたという。

日本ではCD等のパッケージ媒体の販売割合は80%に達し、米国の30%と比較するとその差は歴然です。
理由はいくつかあると思いますが、ひとつには媒体を持つ安心感もあると思います。
ダウンロードだと、再ダウンロードに制約があったり、バックアップの管理が面倒とか、使いやすさの面では劣ると言えます。ストリーミングはモバイル環境で利用するにはスマートフォンなどの常時ネットワーク接続が可能な環境が無いと使えないので、使用場所に制約がでそうです。
日本の場合CDの売り上げはアイドル向け特典商法で同じものを何枚も買わせるといった歪な形態で支えられているとも言われていますが、それだけでは今後も売り上げを維持していくことは困難だと思われます。
大手レコードは「単価、利益率ともCDより低いデジタルサービス」と言っているそうですが、プレス費用や流通コストが掛からないので、単価は下がっても利益は確保できそうな気はしますが、何が問題なんでしょうかね。もっとも、電子書籍の時と同じように流通や小売業界にとっては死活問題かもしれませんが・・・。