第七藝術劇場にて。
富士山麓の青木ヶ原樹海を巡る人々のオムニバス映画。
- episode-1:大金を横領した上にそのトラブルでヤクザの手でシュラーフに包まれて樹海の奥に遺棄された朝倉(萩原聖人)は町へ帰るに帰れず、「ちゃんと殺してくれればよかったのに・・・」とつぶやく。
- episode-2:夜逃げした客から樹海で脚をくじいたという電話をもらった金融屋タツヤ(池内博之)は彼女を追って樹海に踏み込んだのだが・・・
- episode-3:大手企業の総務課長を勤める山田(津田寛治)はたずねてきた探偵の三枝(塩見三省)から彼と一緒に写真に写っている女性が樹海で自殺したと聞かされるが、まったく心当たりが無い。三枝に乞われ、なんとか彼女のことを思い出そうとするのだが・・・。
- episode-4:かつて勤務先の上司と不倫していた映子(井川遙)は突然の別れ話に逆上し、男を付回してストーカーと認定され、傷心のまま郊外の駅の売店に勤めていた。だが、それから2年、偶然その男と再会したのだが、男は彼女のことなどまるで覚えていなかった。彼女は樹海に踏み込んで自殺しようとするのだが・・・。
ありきたりの感想ですが、広大な樹海からみると人間なんてちっぽけなものですね。監督は本作がデビューとなる瀧本智行氏。デビュー作とは思えないほどしっかりとした演出ですね。