十三の第七芸術劇場にて。
監督:中原俊、出演:英由佳、遠藤憲一、他。
タイトル通り、家庭内暴力を扱った映画。なお、この作品は女性客に限り曜日を問わず当日1000円で入場出来ます。・・・が入場者はわずか5人(内女性は3人)と寂しいものでした。
やや年齢差のある鬼頭夫婦、昭吾(遠藤憲一)と泰子(英由佳)。結婚まではやさしい昭吾だった。だが、3回目の結婚記念日のある出来事を契機に昭吾の行動に異常な部分が目立ち始めた。そして泰子に暴力をふるうようになっていった。
悲惨な泰子の境遇が淡々と描かれます。また近所に住みやはりDVの被害を受けている主婦の先輩(?)でりりィが出演。彼女の助言で泰子は宗方という人物に相談するのだが・・・。最後に宗方が鬼頭に「お前は親から受けた暴力を妻や生まれてくる子に繰り返すだけだ」という台詞に脱力。確かに児童虐待などは自身が親から受けた暴力をそのまま繰り返しているという説は広く知られていますが、一方的にそう断じてしまうと真の原因は見えて来ないように思います。あまりに安易な断じ方がちょっと残念でした。