MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

宝くじの当選者

ちょっと前に新聞で見た記事ですが、みずほ銀行の発表によれば、1000万円以上の高額当選者にアンケートを採った結果によれば、

  • 血液型A型の50代で、購入歴10年以上。
  • 男性の場合は、水瓶座生まれで頭文字がT・Kの会社員。
  • 女性の場合は、魚座生まれで頭文字がM・Kの主婦。

が最も多いそうです。
こういうのは余りまじめに考えても仕方がないのですが(^_^;)、典型的な「統計でウソをつく方法」じゃないのかなと思います。このアンケートはあくまでも当選者の中で多い人であって、たとえば購入者全体の中での水瓶座生まれの人の比率との比較が無いので、「水瓶座の人は高額賞金に当たりやすい」とは言えない訳です。でもこの記事を読むとあたかも水瓶座の人は高額賞金に当たりやすいと思わせるような書き方になっています。
たとえば、購入者に占める水瓶座の人の割合が40%(本当はこんなことは無いと思いますが)であれば、高額賞金の当選者に水瓶座の人が多いのは当然です。ですから購入者全体の情報がないのに当選者の調査結果だけから論じるのは意味が無いわけです。
もちろん、購入者に占める各星座の割合は同等である、という前提があれば(こちらは同等の可能性が高い)いいのです。
でも、頭文字の場合は購入者全体でも先に挙げた頭文字の人が多いだけかもしれません。頭文字はすべて同等の割合で存在すると言うことがないのは電話帳を見れば一目瞭然です。N、R、Pなどの頭文字で始まる姓はかなり少ないというのは当然です。逆にK、S、Tあたりはかなり多いと予想されます。日本人全体で見て多い頭文字は、購入者にも当選者にも同じように高い比率を占めると考えるのが順当です。なので、記事にあった頭文字云々は単に日本人に多い頭文字を示しているに過ぎないという可能性が大きいわけです。他の項目でも「購入歴10年以上」っていうのもねぇ。考えれば分かりますが、長く(何度も)買う方が当選する期待値が増えるのは当然ですよね。
大銀行が大まじめにこういう調査をして、恥ずかしげもなく発表して、またそれを後生大事に一流新聞(?)が取り上げて記事にするのですから、あきれますね。