MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『大名倒産』 12:30


MOVIX京都 シアター1にて。

2023年「大名倒産」製作委員会作品。
監督:前田哲
原作:浅田次郎
出演:神木隆之介(松平小四郎=丹生山藩先代藩主の庶子)、杉咲花(さよ=小四郎の幼なじみ)、松山ケンイチ(松平新次郎=小四郎の兄)、小日向文世(間垣作兵衛=小四郎の育ての親)、小手伸也(橋爪佐平次=丹生山藩勘定方)、桜田通(松平喜三郎=小四郎の兄)、宮崎あおい(間垣なつ=小四郎の母)、キムラ緑子タツ=大坂の両替商)、梶原善(天野大膳=付け家老/天野中膳=奉行/天野小膳)、勝村政信(板倉周防守=幕府老中)、石橋蓮司(仁科摂津守=老中主座)、高田延彦(小池越中守=お初の父)、藤間爽子(お初=新次郎の嫁)、カトウシンスケ(白田新左エ門=小四郎の家臣)、秋谷郁甫(黒田市ノ進=小四郎の家臣)、ヒコロヒー(橋爪しの=佐平次の妻)、浅野忠信(磯貝平八郎=小四郎の教育係)、佐藤浩市(一狐斎=先代藩主=小四郎の父)、他。

丹生山藩の鮭役人の子として庶民同様の暮らしをしていた小四郎。
だが、丹生山藩の家督を継ぐはずの長兄が急逝し、庶子である四男の小四郎が十三代目和泉守を継ぐことになった、というのはおかしいでしょう。本妻の子である次兄の新次郎いるのに、彼を差し置いて四男で庶子の小四郎が跡目を継ぐというのはあり得ない。幕府もよく認めたなと思う。
で、継いだはいいけど、藩の財政は莫大な赤字を抱えて破綻寸前。小四郎の役目は藩を倒産させて、その責任を取って切腹すること?(^_^)
えーと、小四郎を切腹させて、後をどうしようというのでしょう?普通なら御家断絶じゃないのかな?幕府と話を付けていて、新次郎あたりに継がせるつもりなのかな?かなり無理筋の話だと思いますが・・・。
それにしても、一狐斎が最後になって急に「いい子」になったのはなんでだ?
【追記】最近は現代の仕組みを江戸時代に取り入れた作品が増えてきたけど、やはり無理筋が多くて、違和感が強いですね。
【余談】「倒産」という言葉は明治になってから外国語の訳語としてできたはずなので、後期とはいえ、江戸時代にはなかったはずですね。(^_^;)
【余談2】最近は日本映画でも「エンドロール後にもシーンがあります」とわざわざ断る作品が増えたようです。でも、本作などは普通に本編に繋いでおいてもよかったと思う。
ハリウッド作品の場合は本編が完全に終わった後の次回作への布石みたいなのが多いのとは様相が違いますね。