天満天神繁昌亭にて。
林家一門の惣領・染二師匠が繁昌亭で定期的に開催している会です。
今日の演目は次の通り。
久しぶりに落語4席を堪能しました。ゲストの二人は新作、染二師匠は古典とバラエティーに富んだプログラムですね。
ところで、演者によって演出が違うのはよくありますが、染二師匠の「猫の忠信」は聞きなじんだ『米朝系』の演出とは少し違いますね。
米朝系では冒頭で次郎吉と六さんが出会いますが、六さんは常吉とお静の仲を知らせるとそのまま立ち去りますが、染二師匠の演出では二人連れ添って常吉の家に行き、妻のおとわにお静とのことを吹き込みます。
さらにその後、お静の家に行くのは米朝系では妻のおとわと次郎吉ですが、染二師匠の演出ではいきなり常吉を含む男三人がお静の家に行くことになります。何度も常吉の家とお静の家を行ったり来たりしない分だけ話が早いですね。その代わり(?)次郎吉と六さんが二人もずっと付いて回るのも無駄な気もします。
【追記】気になって調べてみたら、今日、染二師匠が演じたのは東京で演じられている型(?)のようです。もっとも、ウェブサイトによっては東京の「猫忠」のあらすじとして米朝系の話をのせているところもあり、真相は不明です。(^_^)