MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『殺しの烙印』 10:00


九条のシネ・ヌーヴォにて。
「黄昏映画館~上野昂志による異貌の日本映画史」特集での上映です。

1967年日活映画。
監督:鈴木清順
出演:宍戸錠(花田五郎=殺し屋)、南原宏治(大類進=殺し屋No.1)、玉川伊佐男(薮原道彦)、小川万里子(花田真美=五郎の妻)、真理アンヌ(中条美沙子=謎の女)、南廣(春日義平=元ランク入りの殺し屋)、他。
殺し屋がランキングされ、すべての殺し屋がナンバー1になろうとしのぎを削る世界。
ナンバー1になろうと争う殺し屋たちを描いた作品です。宍戸錠がナンバー3の殺し屋・花田五郎を演じています。
それにしても、利益に繋がらないランキング争いに命を賭けるという点がアレですかね。(^_^)
あと、前半は普通のアクションだったんですが、中盤からちょっと様子が変わってきましたね。(^_^;) 日活の社長が「訳の分からない作品」と言ったのも分からなくはないですね。
【余談】この作品は製作当時、日活社内で物議をかもした作品だったそうで、当時の日活社長・堀久作(当時67歳)は完成した作品を観て激怒し、翌1968年の年頭社長訓示で、「わからない映画を作ってもらっては困る」と鈴木監督を名指しで非難したと伝えられています。また、鈴木監督に対して専属契約を打ち切るという「処分」を行なったそうです。
ちなみに、批評家や若い映画ファンに熱狂的に支持されたそうで、世代間で評価が大きく異なったようです。これも老害?(*_*)☆\バキッ
【余談2】上映終了後、ちょっとした事件(?)がありました。
場内に入ってきたスタッフがあるお客さんに声をかけていました。曰く「お客さん、劇場ではマスクをしてください」
ここで、お客が「すみません。ちょっと息苦しかったので」とか言えば、それで収まったのかも知れませんが、そのお客は無言のまま、スタッフに背を向けて出ていこうとするので、スタッフも声を荒らげて、「マスクを着用されないのなら、この後も鑑賞はお断りします」と声をかけましたが、そのお客は無視するように出ていってしまいました。
シネ・ヌーヴォはミニシアターで、それなりに密になるので、安心のためにもマスクは着用してほしいですね。それにしても、呼び掛けに対して無反応だったのは何でだろう?
σ(^_^)の地元のシネコンでの昨日の『東京2020オリンピック SIDE:B』のように百数十席に2人で、お客さん同士が数メートルも離れているような状況なら分からなくもないですが・・・。