MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『ヒンターラント』<PG12> 9:10


シネ・リーブル神戸 シネマ1にて。

2021年オーストリアルクセンブルク合作映画。
原題:Hinterland
ステファン・ルツォビツキー監督作品。

第一次世界大戦後、収容所生活を終え、仲間たちと故郷に戻ったペーターが見たものは・・・帝国は解体され、故郷の家族は行方不明、行き場を失うペーターだった。
そんな中、帰還兵の一人が殺害された。しかも、その遺体には拷問の跡があったのだ。

えーと、ストーリーよりも「全編ブルーバックによる撮影」というのがどんなものか知りたくて、見に来ました。(^_^)
で、「まるでダークファンタジーのような世界観」とか「美しい悪夢のような映像」等と言われていましたが、ちょっとリアリティに欠ける背景でしたが、あれはあれでよかったかもしれません。
やはり、帝国の解体により、政府も一新されたためか、帰還兵に対する扱いが酷いですね。旧帝国とはいえ、国のために戦ったものが帰ってきたのなら、もう少し丁寧な扱いがあってもよかったのに、と思いました。

ストーリー自体は謎の連続殺人事件なんですが、主人公ペーターがなぜ犯人に気がついたのか、なぜ襲われたのか、ということから割れる訳ですが、本人が秘密を明かさないため、最後までもつれましたね。
それにしても、元同僚で、今では警視にまで昇進していた男のお気楽な対応にはちょっと呆れましたが・・・。ペーターを敵視する部下の警部も含めて、みんな何かしら戦争に関わっていたんですね。
【余談】エンドロールをボォーッと眺めていたら、何やらパタパタと変わっています。よく見たら、ドイツ語で書かれていた部分が英語に書き変わっていってました。そういえばオープニングクレジットは英独併記でしたね。