天満天神繁昌亭にて。
鶴瓶師匠門下の銀瓶さんが東京の菊之丞師匠を招いて行っているふたり会です。ただ、繁昌亭の「規則」により、所定の経験年数を経た上方落語協会会員以外がトリを取ってはいけないそうで、トリは必ず銀瓶さんになります。昼席は協会主催興行なので、そのルールでも構いませんが、夜席は貸館興行なので、そんなルールは適用しなくてもいいのに、と思います。
で、今日の演目は次の通りです。
菊之丞師匠の「もう半分」は怪談風の噺ですが、オチがあるので怪談噺ではないのだとか。そういう意味では上方では怪談噺はほぼ滅んだと言っていいのかな?
たまに「市川堤」が演じられる以外は福笑師匠が「お笑い怪談の夕べ」で語る新作ぐらいですかね?
また、やはり菊之丞師匠の「棒鱈」は多分聞いたことがない噺ですね。かつて興津要先生の「古典落語」(講談社文庫)を読破したσ(^_^)ですが、あれには収録されていなかったのかな?
「千早ふる」は定番の噺ですが、偉そうに物知りぶるならこの隠居も「千早ふる」の解説ぐらいできないのはおかしい、というツッコミは野暮ですかね?
「どうらんの幸助」は知識のギャップ(仕事一筋だった幸助が浄瑠璃を知らずに現実の話と思い込む)が笑いの中心ですが、現代だと世代間の知識のギャップはより大きいでしょうね。