http://www.yomiuri.co.jp/national/20171016-OYT1T50028.html
東京湾の人工島「中央防波堤埋立地（中防）」の帰属を江東区と大田区が争っている問題で、都は１６日、江東区に８６・２％、大田区に１３・８％を帰属させる調停案を両区に提示し、受諾を勧告した。
両区の護岸からの等距離線を基準に中防を分割する案だが、帰属面積が少ない大田区は、反発を強めている。
都が提示した「両区の護岸からの等距離線」を基準にするというのは合理性があり、納得しやすいものだと思いますが、大田区は不満だそうです。調停を自主的に申請したのなら、「ゼロ査定」でもない限り、合理的な基準で出されて調停案なら飲むべきだと思います。それが嫌なら最初から調停などではなく、強制力を伴う訴訟にした方がよかったんじゃないですかね？ 大田区はこれから訴訟を起こすこともできますが、ちょっとみっともないですね。ちなみに、７月の報道（調停申し立て時）では「不服の場合は裁判ができるが、両区とも基本的に調停案を受け入れる方針」とされていました。
元々は1980年から江東区とトンネルで繋がっており（大田区は2002年から）、その経緯からは全島江東区とされても仕方がないのかなと思っていたのですが、大田区の顔を立てる形で今回の調停案になったのだと思います。
【関連報道】
- 海の森は江東区？大田区？ 「領土争い」ボート協会困惑（朝日新聞デジタル 2017年3月22日）
- 五輪ボート会場の人工島巡り、江東区と大田区が調停申請（朝日シンブンデジタル 2017年7月18日）
- 東京湾の住所がない島 表示なく迷う人、ナビも使えず（朝日新聞デジタル 2017年7月26日）
- 人工島「中防」帰属、都が調停案…大田区は反発（YOMIURI ONLINE 2017年10月16日）
【余談】YOMIURI ONLINE の過去記事検索で今年の記事が数件ヒットしましたが、どういう訳か当該記事が表示できなくなっています。
