帰宅したらちょうど始まったところだったので夕食をとりながら見ていましたが・・・。ＮＰＢの基準では反発係数が 0.4134〜0.4374 でその下限値目標だったのを今年は下限値を下回らないように指示したことが問題になっているわけですが・・・。
この番組で表示されたグラフを見て愕然としましたが、ＭＬＢで使用しているボールの反発係数は約0.38ぐらいだそうです。ＮＰＢの基準の中心値と比べると約0.04、下限値と比べても約0.03も違います。今回の日本で問題になっているのはＮＰＢの指示により反発係数が平均で去年より0.01ほど変わったことですが、そもそも最初の基準自体がＭＬＢと全然違うじゃないですか！ そもそも、統一球の目的である「ＷＢＣで使用するのと同じようなボールを」というのなら、ＷＢＣで使用するボールの規格値と実績値はこれこれですよ。でもＮＰＢの規格は全然違っているので、規格から見直しましょう、という議論になるべきところだったのに、「下限値ギリギリのボールにすればＷＢＣのボールに近くなる」といういい加減なことをしてきた結果が今回の辞退の原因なんですが、どの報道を見ても加藤コミッショナーに対するバッシングばかりで、本質的な議論はまったくされていません。
「クローズアップ現代」は普通のニュース番組よりはましな切り口で伝えてくれるのかと思ったんですが、ちょっとガッカリです。
元々ＮＰＢで使用していた４社のボールで跳び方に差があったというのは中心値管理していなかったからなのは明らかなんですが、誰も指摘しなかったんでしょうかね。上下限値のみの規格で管理するのは間違っているというのは品質管理の基本なんですが、その程度のことも理解している人がいないというのも困ったものです＞ＮＰＢ
