http://digital.asahi.com/articles/OSK201302250131.html
大阪府阪南市の老舗酒造会社「浪花(なにわ)酒造」が、新酒の吟醸酒などに値段の安い普通酒を混ぜたり、吟醸酒を純米大吟醸と偽って販売したりしていたことが25日、わかった。大阪国税局が昨年11月から調査していた。同社は事実を認め、出荷分の回収を進めている。(略)
同社によると、新酒は例年、前季に造った同種の酒を1〜5%混ぜて味を調える。こうした調整は他社でも行われているが、同社は3商品の前季分が完売していたため、安価な普通酒で代用したという。一升瓶の店頭価格は吟醸酒が2400円(税抜き)、普通酒が1300円前後(同)。吟醸酒の原材料は米・米こうじ・醸造アルコール、特別純米酒は米・米こうじだが、今回混ぜられた普通酒は糖類が使われていた。
前季製品との味覚調整のために前季の酒を少量混ぜるというのはわかりますが、安価な酒を混ぜたのでは本来の目的から外れて、単なる「水増し」みたいなもののなっちゃいますね。さらに言えば、毎回調整用の酒が必要なら、次回生産分に見合った量の酒を売らずに残しておかないといけないことになりますが、そういう段取りもせずに完売したから別の酒を混ぜたっていうのは悪質ですね。