MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

勘違い?

先日、某新聞の投書欄で妙な投稿を見かけました。表題は編集部が勝手につけたものだと思いますが、「おしゃべりを放送しないで」と題するものです。対象となったテレビ番組がはっきりとしないのですが、ある映画について出演者が「あれはダメだ」という発言をしたことを問題にしているようです。

最近のテレビでは「これはダメ」「これはイイ」と決め付ける人がいる。こうまで言われては、見るのは「これとこれ」だけになってしまう。(略)事前に「ダメ」と言い聞かされた映画を、他の映画より優先して見に行く人はいったい何パーセントいるだろうか。

この投稿者は「映画番組の解説」「映画の紹介コーナー」などと「映画の批評や評論」の区別ができていないのでしょうか? 年齢を見ると50歳だそうですが、いい年をして子供の理屈みたいです。
映画番組の前後に出てくる解説者(故淀川長治氏もこれに該当)は基本的にその映画を視聴者に勧めるために出てくるので、決して悪いことは言いません。淀川氏のインタビューを読んだことがありますが、「仕事なので何かしらいい点を探して、誉めていた」そうです。また、バラエティー番組などの中の映画の紹介コーナーは映画配給会社の宣伝みたいなものなので悪くいうことは基本的にありません。
これらとは別に自由に映画に対する感想を述べたり、批評を展開する番組もたまにはあると思います。この投稿者がどの番組について述べているのか文中には書かれていないのですが、おそらくはそういった批評や評論を見たのではないかと思います。もちろんそういった批判が的外れなこともありますが・・・。
淀川長治氏の解説は「どれもこれも見たいような気になる」そうですが、それは見事な宣伝マンだったということです。いずれにしてもこの投稿者は耳あたりのいい「宣伝番組」(=広告)がお好きなようです。