MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『理由』

動物園前シネフェスタ4にて。
監督:大林宣彦、出演:岸部一徳、他。(主要キャストだけでも107人だとか(^_^;)
東京・北千住の超高層マンションで発生した一家4人惨殺事件だったが、捜査を進めるうちに事件はとんでもない展開となる。無くなった4人は本来この部屋に住んでいるはずの小糸一家とは無関係の人々だったのだ。
宮部みゆき原作の小説を元に鬼才大林宣彦監督がメガホンを取った作品。昨年、WOWOWで放送されたが、今回は劇場公開版として再編集されたもののようですね。原作は読んでいません(←いつもこれだ(^_^;)。というのも新聞連載というのはいわばだらだらと一年間もちびちび読んで行かねばならないので、付き合い切れないからです。かといって、読まずにスクラップして完結してから一気にというのも面倒ですし(*_*)☆\バキッ かといって単行本も場所を取るので買いたくないし(*_*)☆\バキッ(*_*)☆\バキッ で、この原作は事件を取材した情報のような形で連載されたようです。映画でも事件の関係者から取材する形で、関係者の証言と回想シーンが交互に映し出されます。映画としては異色ですが、まぁこれ自体は悪くないと思います。
ただ、過去のシーンのはずなのに登場人物が証言していたりするなどやや破綻 しているのでは?という部分もありました(計算済みか)。さらに最後には取材する女性作家や映画化されて撮影している場面まで出て来るので、映画の構成としては破綻して仕舞っていると言ってもいいでしょう。過去には『北京の西瓜』で虚構と現実が入り混じってしまったような作品もあるので、それほどではありませんが。
考えて見ると1980年代に『時をかける少女』『さびしんぼう』『姉妹坂』『彼のオートバイ 彼女の島』『四月の魚』などで大林映画にのめり込んだのですが、『北京の西瓜』以後、1990年代になって『はるかノスタルジー』『水の旅人』あたりで違和感が強くなって久しく大林映画から遠ざかっていました。で、2002年に『なごり雪』で久しぶりに大林映画を見てまた見たいという気になったところへ『理由』映画化でした。でも『なごり雪』の時もそうですが、非常に公開館が限定されている上に上映期間や回数も限られているので、思い立って見に行くという訳に行かないのが残念です。