MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『21g』

題名は軽いですが、重たい話です。近所のシネコンにてレイトショーで鑑賞。平日のレイトショーはやはりお客が少ないですね。映画にもよるとは思いますが・・・。
さて、映画ですが、主役の3人(ショーン・ペンベニチオ・デル・トロナオミ・ワッツ)は本来何の関係もない赤の他人だったが、偶然のいたずらで運命の渦に巻き込まれていきます。
心臓疾患で移植以外に生きる道はなく余命1ヶ月の男(ショーン・ペン)。妻とは一時別居していたが、現在は同居。夫が死ぬ前に子供が欲しいと思っているが、夫は消極的。
娑婆と刑務所を何度も往復した末に、熱心に教会に通うようになり、まじめに働いていたが、昔彫った入れ墨を理由にゴルフクラブを解雇された男(ベニチオ・デル・トロ)。
夫と二人の娘に恵まれて幸せ一杯の女クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。
(ベニチオ・デル・トロ)の車がクリスティーナの夫と娘を車ではね、娘二人を死なせてしまう。夫も脳機能喪失で心臓移植ドナーになることを勧められる。
で、その心臓をもらって手術を受ける(ショーン・ペン)。快復した(ショーン・ペン)は機能障害のため自然妊娠が出来ないので人工受精で子供を作りたいという妻と再びすれ違いの日々。心臓をくれたのが誰かを調べ初め、ドナーの妻・クリスティーナに接近する。
こう書くと淡々と物語が進行するようですが、結構登場人物が多い上に、演出(編集?)で時系列が前後ぐちゃぐちゃになっているので、最初はストーリー展開を理解するのにかなりとまどいました。冒頭の方の数シーンはその意味が映画の終わり頃になってようやく理解できるという始末です。
こういう編集ってどうなんでしょうね。登場人物が少なければまだしも3組の夫婦+周辺人物の話で時系列をぐちゃぐちゃにされると、訳が分からなくなります。冒頭、ショーン・ペンナオミ・ワッツのベッドシーンがありますが、てっきりこの二人は夫婦役かと思ったら全然違うとか・・・見る側を混乱させるだけで、この映画の重いテーマから気をそらせてしまうように思いました。
そういう意味で点数は「5点」です。オススメ度は「8点」にしておきます。