MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『淑女は何を忘れたか』 23:30


九条のシネ・ヌーヴォの『生誕120年 没後60年記念 小津安二郎の世界』で上映していたのを見に行けなかったので、DVD で見ました。

1937年松竹大船作品。
監督:小津安二郎
出演:栗島すみ子(麹町の夫人時子)、斎藤達雄(麹町のドクトル小宮)、桑野通子(大阪の姪節子)、佐野周二(大学の助手岡田)、坂本武(牛込の重役杉山)、飯田蝶子(杉山のマダム千代子)、上原謙(大船のスター)、吉川満子(御殿山の未亡人光子)、葉山正雄(光子の子藤雄)、突貫小僧(近所の小学生富夫)、他。

大学教授・小宮のところに大阪から姪の節子がやって来たことから始まる騒動(?)を描いた作品で、「山の手の高級住宅地を舞台にした軽快なコメディ」という小津としては珍しい作品になっています。確かに「山の手」の住人が大半なので、庶民生活とはかけはなれた感がありますね。ホント小津作品らしからぬ(?)映画でした。(^_^)
ちなみに、主演の栗島すみ子は本作で引退したそうです。
さすがに戦前の映画なので、知っている出演者(見たことがある人)といえば、上原謙飯田蝶子佐野周二、ぐらいですかね。それにしても、佐野周二なんて知っているのはお父さん役から後の年代なので、本作のような若いときの姿は見たことがなかったので、知らなければ分からなかったと思います。
姪役の桑野通子も若すぎて、後年のイメージとは違いました。