http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1607/26/news066.html
大阪府泉佐野市が犬鳴山の渓流で7月30日に開催予定だった「金魚の放流」イベントについて、放流を実施するかどうか現在検討していることが分かった。各方面から寄せられた「金魚を放流するのは虐待ではないか」「生態系に影響がでるのでは」との意見を受けての対応。
昨日だったか関西ローカルの夕方のニュースワイドの中でも取り上げられていました。
このニュースで気になった点は4つです。
- ネットでの批判(炎上?)を受けて16日のイベントを急きょ中止した市の対応。ちなみに市のウェブサイトには16日および30日のイベントの案内が掲載されたままとなっています(16日が中止になったことには触れていない)。この市の対応は近年類似の事例がよく多くみられますが、クレームがあったらとりあえずやめてしまえ、という事なかれ主義の姿勢がうかがわれます。
- 観光協会の意見「何十年もやっているのだから問題は無い」は外部の意見に耳を傾けようという姿勢に欠けているように思われます。
- ネットの書き込みにあった「虐待」について。何がどう具体的に虐待に当たるのか不明。というか、そもそも虐待なのか?
- 生態系への影響に関して懸念はあるが、誰も調査していないので分からないのではないか?という点です。また、「生態系への影響」についても金魚が何らかの病気に罹患していた場合に河川の他の魚に蔓延するのではないかという点と、近縁種との交雑が起きるのではないか、という2点が考えられますが、具体的に何を指しているのか分からないことです。
日本では過去から後生鰻のように生き物を放つことで自らの罪状を祓おうという考えがありますが、近年では不用意にペットなどを放つことは特定外来生物のような問題を引き起こすので、金魚の放流→ペットの解き放ちというような連想が子どもたちに広まっては困るという意見もあるようです。