MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

読了「落語の国からのぞいてみれば」堀井憲一郎(講談社現代新書)

落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)

落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)

落語をキーに諸々の事象について語った連載コラムを集めた本です。巻末の注釈(本文中で取り上げた落語のネタやその推奨音源などを詳細に解説しています)だけでも読む価値大です。
東京方面はそんなに詳しくないのですが、上方落語に関する記述には?な部分もありました。たぶん著者がなまの舞台をほとんど見ておらず、CD などを頼りにしているからかもしれません。例えば「代書」を考えた米團治(先代)の型に小米朝(現・米團治)が取り組んでいるっていうのは先に他の米朝門人たちが手がけていたはずで、ちょっと誤解もあるのかなと(^_^)。それにしても東西落語界双方に明るい著者ならではの1冊ですね。
このコラム自体は連載中だそうなので、続刊希望(^_^)。