MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『人間椅子』 21:10

十三の第七藝術劇場にて。
出演:宮地真緒小沢真珠板尾創路

江戸川乱歩原作の映画化作品ですが、これで何度目? 『屋根裏の散歩者』と日替わりで上映していますが、向うは指定です(^_^;)。

ファッション誌から文芸誌に移動となった編集者・真理(宮地)は人気作家今野佳子(小沢)の元へ通うようになった。その家にある黒革の大きな椅子に興味をひかれるようになった真理は、椅子の中に誰かがいるのではないかと思い始める。

椅子の中に人がいるという設定だけを借りて、ほとんどはオリジナルのストーリーです。。冒頭、椅子を散々に殴打する小沢真珠の衝撃的なシーンで映画は始まります。裂けた革の中からは血まみれの男の顔がのぞいています。これはいったい誰? その後の映画のモノローグ(椅子の中の男?)は誰?と思わせて、失踪した大御所作家とくれば、なるほどと思わせるのですが、なかなかその通りにはなりません。
また、板尾創路演じる編集長もいかにも胡散臭げな怪しいキャラクターですね。小沢真珠の狂気の世界もなかなかよかったですね。
意外な設定は編集者・真理の「ゴミ屋敷」です。まぁ屋敷と言ってもアパートの一室なんですが・・・。使用済みのスプーンやライターなどさまざまなものを集めてきて、整理してコレクションしています。部屋中ゴミ袋だらけで足の踏み場も無いなど、真理の意外な一面を見せています。