今年も押し詰まってきました。各所で今年のベストテンなるものや各種映画賞が発表されているようなので、私も超個人的なベストテンを選んでみました。
選定対象は、
- 2004年12月から1月をまたいで公開された作品(要はお正月映画)
- 2005年1月以降に関西地区で公開された作品
で、劇場で見た映画とし、TVやDVDなどは対象外とします。また、一応、日本映画と外国映画は区別して別々に選出し、その基準は「私が見てよかった」ことで、世評などは考慮しません。←超個人的ということで(^_^;)。
では、日本映画から。
- (1位)運命じゃない人(内田けんじ)
- (2位)大停電の夜に(源孝志)
- (3位)NANA(大谷健太郎)
- (4位)緑玉紳士(栗田やすお)
- (5位)ハサミ男(池田敏春)
- (6位)ビート・キッズ(塩屋俊)
- (7位)ALWAYS 三丁目の夕日(山崎貴)
- (8位)晴れた家(村松正浩)
- (9位)サマータイムマシン・ブルース(本広克行)
- (10位)リンダ リンダ リンダ(山本敦弘)
- (次点)ニライカナイからの手紙(熊澤尚人)
異色なのは『晴れた家』ですね。これは『トニー滝谷』(市川準監督)のメイキング映画ですが、きちんと劇場で公開された作品です。本編よりもこちらを気に入ったので、選出しました(^_^;)。後もう一本は『緑玉紳士』です。これは監督がほとんどすべての作業を一人でこなして4年の歳月をかけて製作したストップモーションアニメで50分に及ぶ力作です。ある意味で似ているというか対極にあるというか、やはり個人製作の『惑星大怪獣ネガドン』も面白い試みだとは思いますが、あの方向だと商業映画には太刀打ちできないかなとも思います。ユニークなのは『運命じゃない人』。この脚本には脱帽です。キャスティングなどは低予算なのでもう少し何とかしてほしいなという部分もありますが、1位にふさわしいと思います。メジャー系の作品では『大停電の夜に』『NANA』の2本が圧倒的でした。
今度は外国映画です。
- (1位)迷宮の女(仏/ルネ・マンゾール)
- (2位)親切なクムジャさん(韓/パク・チャヌク)
- (3位)戦争の始め方(英独/グレゴリー・ジョーダン)
- (4位)ザ・インタープリター(米/シドニー・ポラック)
- (5位)ボーン・スプレマシー(米/ポール・グリーングラス)
- (6位)セルラー(米/デビッド・R・エリス)
- (7位)エターナル・サンシャイン(米/ミシェル・ゴンドリー)
- (8位)ステップフォード・ワイフ(米/フランク・オズ)
- (9位)Mr.&Mrs.スミス(米/ダグ・リーマン)
- (10位)僕の彼女を紹介します(韓/クァク・ジェヨン)
- (次点)シン・シティ(米/ロバート・ロドリゲス&フランク・ミラー)
1位の『迷宮の女』は構成の妙でうならせてくれました。もっとも邦題は×ですが。2位の『親切なクムジャさん』はイ・ヨンエの変貌振りに脱帽。『戦争の始め方』は映画祭では絶賛されながらもイラク戦争勃発でお蔵入りの危機に陥ったといういわく付きの作品で、ドイツ駐留米軍の腐敗ぶりを描いたコメディーです。『セルラー』は携帯電話を題材にしたサスペンスの佳作です。『ザ・インタープリター』『ステプフォード・ワイフ』はどちらも二コール様の魅力満開でした。
さて、外国映画ですがこうしてみると香港(中国)映画が一本も入っていません。往年の賑わい振りと比べると寂しい限りですが、製作本数の減少に加えて、日本公開本数はそれ以上に減っているので仕方が無いのでしょうね。代わって公開数が増えているのはご存知の通り「韓流」ブームの韓国映画です。実際に映画館にいくと、「こんな映画まで」と思うような映画でも女性客で溢れているというのによく出くわします。
なお、選定基準はあくまでも私個人の超主観的基準で選んでいますので、これを見てつまらないと思っても怒らないでくださいね。私にとって心惹かれる部分がどこかにあるっていうことなので(^_^)。いやー、それにしても選出には本当に苦労しますね。他にも入れたい映画はいっぱいあったのですが・・・。