MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『TITANE/チタン』<R15+> 16:15

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アップリンク京都 シアター2にて。

2020年フランス・ベルギー合作映画。
原題:Titane
監督:ジュリア・デュクルノー
出演:バンサン・ランドン(ヴィンセント=消防士)、アガト・ルセル(アクレシア=チタンを埋め込まれた女)、ガランス・マリリエール(ジャスティン)、ライ・サラメ(ライアン)、他。
子供の頃の交通事故で頭蓋骨に損傷を受け、チタン製のプレートを埋め込まれたアレクシア。彼女は無軌道な生活ぶりの中で、連続殺人を行い、指名手配される。
だが、彼女は髪を切り、胸をテープで締め付け、男を装い、消防士ヴィンセントの失踪した息子を装って、彼の家に潜り込む。
だが、彼女は無軌道な生活の中で妊娠していたのだ!
ヴィンセントに対しては「息子」を装っていましたが、徐々に膨らんでくる腹に苦悩するアレクシア。
そして、衝撃のラストへ、というところなんですが、そもそもアレクシアがあんなに平然と殺人を繰り返す理由が分からないんですよ。ダンサーとしては人気で、サインを求め、それ以上を求める男たちも現れるのですが、躊躇なく彼を殺す彼女。男の家に行って、相手を殺したら、同居人やその交際相手など何人も現れる男女を躊躇なく殺害しようとする。だが、逃げられた女のために通報され、指名手配される訳です。この無計画な連続大量殺人はなぜ?
映画ではその背景についてはあまり語られずに、ヴィンセントとの歪な同居生活がストーリーの中心となります。主演はアレクシア役のアガト・ルセルではなく、ヴィンセント役のバンサン・ランドンです。
カンヌでパルムドールを獲ったそうですが、個人的にはちょっと残念な出来だと思いますけどね。
ポイントはヴィンセントが本当にアレクシアのことを息子だと信じていたのか?という点ですね。どちらかというと、信じたかったのではないですかね。終盤のアレを見ても動じないのは、やはりそうなのか!という感を強くしました。最初から分かっていたんじゃないのか?とも思いますね。
【追記】タイトルにもなっているように主人公は頭にチタン製のプレートを埋め込まれている訳ですが、それがこの話にどう絡むのか最後までよく分からなかったですね。