MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

読了「落語家、はじめました。青葉亭かりんの謎解き高座」伽古屋圭市(TO文庫)

吉本(推定=作中では名前は出てない)の養成所を出て、友人と漫才コンビを組んだものの鳴かず飛ばずでコンビは解散、という中で偶然にも初めて行った落語会の高座に感動してトリを取っていた師匠に入門をお願いしたが・・・。
新米女性噺家を主人公に身近に起こった謎を落語のネタになぞらえて解決していく話です。なので、殺伐な事件はなく、せいぜいスリや万引きレベルです。中には犯罪自体が無いエピソードもあります。
また、落語に詳しい人はニヤリとする場面も多いですが、取り上げるネタのあらすじは作中で説明してくれるので、知らない人でも無問題です(^_^;)。ただ、5編の中で『鬼あざみ』だけは聞いたことがないネタでした。あまり高座にかかることもないようですが、誰かやりませんかね?
ちなみに作中に出てくる固有名詞で地名以外で実在のものは天満天神繁昌亭と「一文笛」の作者としての桂米朝師ぐらいです。たいていは名前を意図的に書いていません。ただ、トリイホールはストーリーの都合上ホールの名前を書く必要があったので、仮名(エビスホール)になっていました(^_^;)。
【余談】「ざるそば、始めました!」みたいなタイトルだな(^_^;)。
【余談2】「内弟子修業があったのは10年以上前の話」のようなくだりがありますが、最後の内弟子ってやはり米朝門下だったんですかね?