MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

電子書籍が紙に負ける5つのポイント(WIRED VISION)【再掲】

  http://wiredvision.jp/news/201106/2011060622.html

しかしそれでも、電子書籍には根本的な欠陥がいくつかある。電子書籍には、紙の本にはかなわない(少なくとも、簡単にはかなわない)側面が、まだいくつかあるのだ。逆にいえば、以下の5つの問題が解決されさえすれば、電子書籍は制限なく成長していくことだろう。
1)読了へのプレッシャーがない。
2)購入した本を1カ所にまとめられない。
3)思考を助ける「余白への書き込み」ができない。
4)位置づけとしては使い捨てなのに、価格がそうなっていない。
5)インテリア・デザインにならない。

う〜ん、そもそも何のための電子書籍かという点を考えれば、5)はそもそも目的外ですよね。場所をとること、可搬性に欠けること(大型書籍)、などを解消するのが電子書籍の目的のひとつだとすれば、5)を求めるのは本末転倒です。どうしても見栄を張りたい人は装飾用に何かの全集でも買って並べておけばいいでしょう(*_*)☆\バキッ
1)は基本的に同意しますが、プレッシャーが無いと読まないような本は買わなくてもいいし、買っても読まなくてもいいじゃないですか(^_^;)。プレッシャーを受けてまで無理やり読む必要は無いでしょう。
2)は「蔵書」が増えてくると面倒になりますね。提供会社によっては自社提供コンテンツにおいてさえ分類して管理する方法がなく、全書籍の一覧だけ(その配列も決め打ちで変えられない)っていうところもありますしね。
3)は4)にも関係しますが、そもそも本に書き込みしますか? 少なくともσ(^_^)はしない派(?)なので、これは問題になりません。著者が次の4)で「貸すことも、地元の図書館に寄付することも、転売することもできない」ことを問題にしていますが、それらを前提とするのなら書き込み自体がだめだと思います。
その4)で問題にしている価格については現状でも一部刊行元を除いて紙の書籍よりは低価格ですから、後は市場原理でそれが半値なのか7掛けなのかなど落ち着くところに落ち着くんじゃないかと思います。ただ、著者が言うように「電子書籍は発行にほとんど費用がかからない」ということはないでしょう。既存の書籍データを転用する場合、転用して電子書籍を作ること自体にはコストは掛からないかもしれませんが、元の書籍データが出来るまでに要した費用というものがあります。それをカバーできる価格でないと新たな書籍を刊行する際にペイしなくなり、新刊の発行が出来なくなります。