トリイホールにて。
昨年亡くなった桂吉朝門下の吉弥さんと、やはり昨年亡くなった桂文枝門下のかい枝さんの会です。
吉弥さんにメールで予約をお願いしていたのですが、なかなか返事が無く、届いているかどうか不安でした(^_^;)。ですが、連休に入ってから確認のメールが届き、安心しました(^_^)。
この会は今日が初回ですが、普通の落語会とはちょっと変わっています。開場後、開演までの30分はお二人がラジオ風にしゃべった録音を流していました。出囃子には古典(石段など)をジャズ風にアレンジして録音したテープを流しますし、前座さんの替りにお二人がＨＥＰの観覧車で収録した前説のビデオを流していました。その前説の中で「古典をリライトして後世に残る噺をつくる」ということを挙げていましたがはたしてどんな噺になりますか？
- 今日の演目
- 『前説』 吉弥＆かい枝
- 「青菜」 桂 吉弥
- 「おごろもち盗人」桂 かい枝
- 「天災」 桂 吉弥
- 『対談』 吉弥＆かい枝
最後の対談で今日の反省(?)。「青菜」と「天災」はどちらもアホが人の真似をして失敗する噺で、業界では『仕込み噺』というそうですが、同じ趣向の噺を一つの落語会で重ねるのは避けるのが通例です。吉弥さんはあえてそれに挑戦したそうですが、御本人曰く「失敗でした」だそうです(^_^)。でもσ(^_^)のような素人は言われなければ気がつかないと思いますけどね。
あと、かい枝さんがマクラで「舞台に上がって声をかけてもらえるほど嬉しいことはありませんが、今日は声をかけてくれる人はいませんが傘を掛けている方がいらっしゃいますね」とお客をいじっていました。でも、あれはあまり感心しませんね。他のお客は笑っていますが、ネタにされたお客（若い女性）は傘をぱっと手元に引き寄せて真っ赤な顔をしてうつむいてしまいました。あれはやはりダメでしょう。
