MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

『ダブリン上等』 10:00

シネ・リーブル梅田にて。
さて、『ダブリン上等』(原題:interMission)ですが、なかなか楽しめました。大勢の登場人物が出てくる群像劇なんですが、登場人物たちはみんな微妙に繋がりをもっていて、それもまた面白いところです。色んな人物が出てきますが、一番気の毒なのは子供が投げた大きな石がフロントガラスに当たって出来たひび割れで前が見えなくなって横転事故を起こした運転手でしょうか。彼はこの事故の責任を取らされてクビになります。
さて、多彩な登場人物たちとは・・・刑事に目を付けらている小悪党(コリン・ファレル)/彼を追いかけている刑事/その刑事を取材してドキュメンタリー製作を目論むが上司に没にされたTVディレクター/スーパーに勤めているが恋人と別居中に中年男に寝取られたダメ男(勤務態度は不良)/その同僚で彼女が出来ず、ポルノビデオが頼りの男。出会い系のバーで年増女と意気投合/恋人と別居中に銀行のマネージャーと同棲する女/その妹は男性不信で薄い口ひげがある、事故を起こしたバスは降りてすぐだったので母と共に救助に駆けつけた/妻を見捨て若い女と同居し始めた銀行のマネージャー/その妻は見捨てられたことから立ち直ろうとし、友人の助言で訪ねたバーで若い男と意気投合するのだが/などなど、最初は人物像を頭にいれるだけでも一苦労です(^_^;)。
さて、登場人物の中で一番たちが悪いのは車に向かって石を投げる子供ですね。彼にひどい目にあったバス運転手はこの子供を見つけて追いかけますが、水路に飛び込みそうになって辛うじて踏みとどまりましたが、この子に車ごと突き落とされて重傷を負います。エンディングにはもう一人被害者が・・・・。
全体を通しての主役はスーパーに勤めていた男とその恋人なんでしょうね。
ところで、『ダニー・ザ・ドッグ』で若いピアニスト役で出ていた子がこの映画にも出ているとのことだったのですが、どうやら冒頭、空港のカフェでコリン・ファレルと楽しげに会話していた挙げ句に顔面を殴打され、レジの売上を盗まれるウェイトレスだったようです。これ以後は出てこないので、本当に端役だったんですね。