MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

統一球、大量生産で誤差…保管中に反発力低下も(YOMIURI ONLINE)

  http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20130618-OYT1T00019.htm

プロ野球の統一球を巡り、反発力が昨季より大きくなった事実の公表が遅れた問題で、日本野球機構(NPB)の第三者委員会が近く発足する。
統一球は2011年から導入され、NPBと契約したミズノが中国の工場で製造している。今季は「飛ぶ」と話題だが、なぜ昨季までのボールは飛ばなかったのか。

一番の問題は規格が上下限の幅でしか指定されていないことだと思いますけどね。
「目標値(中心値)±許容幅」という規格に設定すれば、
(1)中心値からのずれ
(2)中心値からのバラツキ
という2点に絞って管理できます。今どきの品質管理としては当たり前のことなんですが・・・。
(1)がちょうどでも(2)のバラツキが多いと規格外のものができるとか、逆に(2)は小さいが、(1)が中心からずれている、など何が悪くて、何が問題なのかすぐに分かります。
同じ製造工程のはずなのに時期によって中心値がシフトしていたら原材料、もしくは製造工程に何らかの変化があったはずという指標にもなります。
こういう管理をせずに上下限値だけ決めて、その年によって「下限ぎりぎりで作れと」か下限値を下回らないように「少し上にシフトさせろ」とかっていう指示を場当たり的に出しているから問題になるんだと思います。
そもそも米国ではどういう管理をしているのか、という点も確認すべきでしょうね。
どうも各種報道を見ていても機構が勝手に指示をして係数を変えたという点ばかりが問題になっているようですが、逆に今までは規格下限値以下のボールも使っていたのか?ということで統一球とは何?という原点に戻って考える必要がありそうです。
元々
>メーカーによって「飛ぶ」「飛ばない」という議論
この時点で各社ごとに規格内ではあっても平均値が異なっていたと思われますが、各社とも「規格内」で製造していたわけで、文句を言われる筋合いはないというのが本音だったのかもしれませんね。
>ミズノによると、導入から2年間は、反発係数(平均値)の目標を基準値の下限(0・4134)に設定していたため、下限を下回って想定以上に「飛ばない」ボールが生まれることにもなった。
おいおい>ミズノさん! 下限値目標で作ったら下限値以下が出てくるのは当たり前でしょう。大丈夫なのか? 下限値近くで作るにしてもバラツキを考慮して目標値を決めないと下限値以下が出てくるのは当然なんですが・・・(-_-)。