MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

アマゾン、電子書籍事業を拡大 「キンドル」は書籍界のiPodとなる?(NBonline BusinessWeek)

  http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080903/169485/

アマゾン・ドット・コム(AMZN)が、ソーシャルメディアサイトの買収を発表した。拡大が続く電子書籍事業での利用を見据えた動きとも考えられる。同事業の今後は、現在上昇傾向の株価とも関係する。
(略)
シェルファリには、“仮想書棚”に本を並べてお薦め本を紹介する機能や、ユーザーが集うグループを作成する機能がある。プロフィールを登録したり、自らの趣味を広めたりすることも可能だ。8月初めにおける別のオンラインベンチャーの買収とともに、シェルファリは、アマゾンが昨年11月に発売した電子書籍端末「Kindleキンドル)」用の電子書籍ストアにコミュニティー構築機能を搭載し、売り上げを伸ばすための布石となりそうだ。

日本では電子書籍のハードメーカーの撤退が続いていますが、アメリカの Amazon は好調のようです。この記事の小見出しにも「書籍もデジタルの時代へ」などという文句も見られます。
結局はハードではなくてコンテンツの供給が一番の問題ということですね。音楽配信では Apple が iTunesStore で多彩な楽曲の提供を行なって市場を形成しましたが、電子書籍の場合、米アマゾンがサービス開始時にすでに9万冊の電子書籍を用意し、同じ仕組みの中で新聞やブログの購読も出来るというのは便利です。
この記事のタイトルにあるように「書籍界の iPod」になるかもしれません。ただ、残念なことに日本でも成功するかというと、ちょっと(大いに?)疑問です。最大の問題はコンテンツの供給でしょう。既存の出版業界が電子版の提供を行なわないとか、提供しても高価だったりというこれまでの状況が変わらない限りは普及しないでしょう。
また、端末代の価格についても4万円出して使い物になるかどうか分からない読書専用端末を買うのは勇気がいることです(^_^;)。そういう意味ではシャープのように電子辞書に電子書籍リーダー機能を組み込むというのは普及に向けて有効かもしれません。