MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

グランプリ?

昨日、河瀬直美監督の『殯の森』が審査員特別賞を受賞したとの報道が駆け巡りましたが、夜のニュースでは「グランプリ」として報道されていました。気になったので調べてみたのですが・・・。
元々最高賞はグランプリと呼ばれていたが、1955年から授与されるトロフィーの形にちなんでパルム・ドール(黄金のシュロ)と呼ぶようになった。1965年にグランプリの名に戻すが、1975年以降再びパルム・ドールの名になり、現在に至っています。
すなわちカンヌ国際映画祭ではグランプリは最高栄誉賞を意味していた訳ですが、1990年から審査員特別賞「Grand Prix Spécial du Jury」をグランプリと称するようになり、混乱を起こしているようです。
まぁ、間違いではないですが、グランプリというと最優秀賞のように聞こえるので、誤解の無いように「審査員特別賞」としてほしいところですね。
ちなみに日本でのパルム・ドール(グランプリ)の受賞は『地獄門』(衣笠貞之介)、『影武者』(黒澤明)、『楢山節考』(今村昌平)、『うなぎ』(今村昌平)。
一方、審査員特別賞の受賞は『鍵』(市川崑)、『切腹』(小林正樹)、『砂の女』(勅使河原宏)、『怪談』(小林正樹)、『死の棘』(小栗康平)となっています。