http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050415-00000101-yom-soci&kz=soci
独立行政法人「雇用・能力開発機構」が、おもに中学、高校生の職業意識向上のために建設した「私のしごと館」の昨年度収入が1億1000万円にとどまる一方、同館に常駐している機構職員27人の年間給与だけで2億4000万円かかっていたことが14日、分かった。
いくら「職業意識向上」が目的とはいえ、これはひどいですね。でも記事を読むと収入見込みは1億6574万円だったということは計画通りに入場者があっても20億円近い赤字施設だったわけで、計画段階から大赤字は分かっていたということですね。問題はこの赤字分だけの効果がある事業かどうか、事前の検討はしっかり行なわれていたかどうかということになります。
作家の猪瀬直樹さんは
「建設費などで膨大な保険料をつぎ込んだ上、毎年、赤字を垂れ流すのは納得できない」
といっているそうですが、元々営利事業ではないので赤字云々ではなく、その費用対効果について議論すべきでしょう。仮に営利事業とまで言わずとも収支均衡を目指しているのなら計画時点で破綻しているわけで、そのあたりの見極めも必要ですね。