MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

米国でも「Winny型」摘発へ、上院で法案提出

  http://nikkeibp.jp/wcs/j/it/316409
  http://ne.nikkeibp.co.jp/members/NEWS/20040629/104248/

米国の上院議員6人が連名で、著作権侵害を助長する製品の開発を不法行為として取り締まることを目的とした法案「Inducing Infringement of Copyrights Act of 2004」を提出した。
この法案の支持者は、ピア・ツー・ピアのファイル共有システムを提供することによって著作権侵害に関する自社の法的責任をユーザーに転嫁する企業の行為を規制できると主張する。一方で批判的な姿勢を取る人々は同法案の内容は行き過ぎで、成立すれば大手企業が多額の賠償金を支払わなければならなくなる可能性があるという。

この法案が成立すれば、日本で"法解釈"で Winny の開発者を逮捕したような事例に対し、この法案を適用することが可能になるものと思われます。もっとも、まだ法案が提出されただけなので成否は今後の議会での議論を待つことになります。米国でこのような法案が成立すると日本でも追随する動きが出てくるのでしょうかねぇ? う〜ん。
興味深いのはこの法案でデジタル家電や周辺技術が訴追され、当該企業が巨額の賠償責任を負う可能性があると指摘されていることです。

多くの著作権保有する企業が,例えば東芝や米Apple Computer, Inc.,米CNET Networks, Inc.を提訴したという設定である。
この架空の訴状でEFFは,Apple社が「1万曲を格納できる」と宣伝している40Gバイトのハード・ディスク装置を内蔵する携帯型音楽プレーヤ「iPod」のユーザーを題材にしている。40Gバイト分の音楽データをApple社の「iTunes Music Store」からオンライン・ショッピングで購入した場合,ユーザーが支払う平均的な額は9999米ドルにも上ると試算できるとする。これは現実的ではないため,ユーザーがこのiPodの容量いっぱいまで音楽データを格納するには不正コピーをする可能性があると,Apple社は気付くはずだという。このほか東芝は,Apple社にiPod向けのハード・ディスク装置を収めていることが理由で,CNET社はMP3フォーマットの音楽データをどうやってiPodから他のコンピュータにコピーするかを説明した記事を掲載していることが理由で,それぞれ提案されている法案に抵触することになるという。EFFはこの仮定によると,これらの企業は各著作物に関して15万米ドルの賠償を求められる可能性があるという。

Apple東芝、さらに記事を掲載した CNET までもが法案に抵触するというのです。Apple東芝はともかく(笑)、CNET まで訴追されたらたまったものではありませんね。
でもこの事例には穴がありますね。40GB 一杯になるまで音楽データを格納するとは限らないですから。また、iTunes から購入しなくてもすでに所持している CD などから吸い出した音楽データを転送して使うユーザーも多いでしょう。ビットレートにもよりますが、CD 1枚から吸い出した音楽データを MP3 にすれば、数10MB〜100MB 程度になるでしょう。100MBとすれば、40GB を埋めるのに400枚ですか。確かにこれは大変ですが、20〜30枚程度の CD を所持しているユーザーはいくらでもいると思うので、これを全部転送すれば 2〜3GB 程度にはなります。実際のユーザーはこの程度しか使わないのではないでしょうか?
ところで、iTunes って1曲99セントでしたよね? 9999ドル=10100曲 ですか。1曲4MB として 40GB でちょうど iPod が一杯になりますね。確かにシングルで埋めるとなると大変です。9999ドル≒120万円か。アルバム400枚も1枚3000円としたら120万円ですね。アルバムを買いためて埋めても、iTunes でシングル1曲づつ買っても iPod を埋めるのに要する金額が同じとは・・・。う〜ん、いかに日本のアルバム(CD)が高いかがわかりますね(^_^;)。こちらの方が問題ですね。(*_*)☆\バキッ