MAROONのなんでも diary

MAROONの身の回りの諸々を雑多に書き連ねている日記です。(はてな日記からの移行です)

iPad向け、本の「格安」電子化業者が出現(YOMIURI ONLINE)

  http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100612-OYT1T00069.htm

米アップルの情報端末「iPad(アイパッド)」が人気を集める中、書籍を安く電子化し、iPadなどで読めるようにする業者が現れた。
個人が私的にコピーする以外の複製は著作権法で禁じられており、日本文芸家協会は、著作者が出版社に委託した複製権の侵害にあたるとして業者への抗議を検討している。

文芸家協会さんは抗議する前にどのように新メディア(iPadなどの電子書籍リーダー)への対応を進めて、既存の書籍所有者に対しても不利の無い方法を提案してほしいものです。それをなおざりにして既得権益を守ることだけに汲々としていては紙媒体の書籍に未来は無いと思いますが・・・。
要は自分たちが利用者のニーズを満たさないので、みんな工夫している訳ですよね。昔の貸しレコードの時もそうでしたが、ニーズがあればそれをサポートする業者が出てくるのは当然ですから、抗議する前に納得のできる形でその仕組みを作り上げていくという方向で提案してほしいものです。
例えば、この業者の例ではスキャンしたデータを PDF 化してサイトからダウンロードさせる方式ですが、(1)第三者がダウンロードできない仕組み、(2)スキャンデータが内部関係者も含めて流出しない仕組み、などその業者の管理内容チェックして認証した業者に「お墨付き」を出すとかすればいいと思うんですよ。
また、「営利目的の業者が利益を得る」といってますが、1冊スキャンして100円だと、機器の償却費と人件費を考えればそんなに儲かるものではないと思います。裁断した書籍の廃棄処分も業者負担だとするとその費用もかかりますしねぇ・・・。